NAVER第2の社屋「1784」の隠れたNAVERクラウドの技術を探そう!- ARC(AI·ROBOT·CLOUD)編

JPN


NAVERクラウドプラットフォームncloud.comです。 私は、今日NAVER第2の社屋「1784」の随所に隠れているNAVERクラウドの技術を探す、探偵ブラウンと申します!

 

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本日のミッション、応答せよ1784 - NAVER新社屋1784のNAVERクラウドの技術を探そう!! 1784にNAVERクラウドの技術を込める、「ARC」

 

🔎 本日紹介する技術は、「1784」のARC(AI·ROBOT·CLOUD)システムです。

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ARCはロボットの測位と移動を担当するARC eye、そして、ロボットとインフラの制御を担当するARC brainで構成されており、すべてNAVERクラウドプラットフォームをベースに開発されました。1784のすべてのロボットの「頭脳」となるARCは、クラウドベースのマルチロボットインテリジェンスで、ロボット、空間、サービス、ユーザーをリアルタイムで繋ぐ中枢であり、ロボットの頭脳にあたるコンピューティングパワーをクラウドが代わりに実行できるようにする「ブレインレスロボット」技術を商用化したシステムでもあります。

 

ARCシステムで1784の数多くのロボットを効率的に制御できるだけでなく、データとアルゴリズムを随時アップデートできるため、すべてのロボットを同時にスマートな状態にすることができます。

 

🔎 技術その1. ロボットの目の役割をするARC eye

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ARC eyeは、どうやってロボットの目の役割をしているのでしょうか?その過程を二段階に分けて説明します。 日常の中に溶け込んでいる車両のナビゲーションで例えてみます。目的地まで案内を受けるには、二つの情報が必要です。


1) 自分が今どこにいるか

2) 目的地までの道がどうなっているかです。

考えてみると、人だけでなく、ロボットにも道案内が必要ですが、 通常、ほとんどのロボットは位置認識と地図作成技術を高価なLiDARセンサーで解決し、これがサービスロボット製作単価に大きな比重を占めています。

 

* LiDAR:レーザーを通じて周りの対象物体から反射して返される光を受けて距離などを測定し、周りの姿を精密に描き出す装置 NAVER LABSは、これを少し新しい方法で解決してみました。すべてのロボットに高価なLiDARセンサーを取り付けるのではなく、「ロボットのための地図を作成するロボット」を開発したのです。

 

「ロボットが作成した地図を他のロボットが使い始めたら、ロボット制作に対する原価を大幅に削減できるのではないか?」そう考えて作られたものが、マッピングロボットMシリーズです。まずこのMロボットが3次元高精度地図を作成し、他のロボットも使えるようクラウドにアップロードすると、ここにアクセスした他のロボットがLiDARの代わりに、カメラのような低価格センサーだけでも室内で精密に位置を推定して、経路を移動できるようにします。

 

🔎 技術その2. ARC brain – ブレインレス(Brainless)ロボット

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次はARC brainです。 人と相互に適用するサービスロボットの場合には、小さな演算一つが人の安全と直結します。例えば、強すぎると負傷の恐れがあり、弱すぎると作業をまともに実行できません。そのため、ロボットは作業を行う途中で、適切な力の強さや行動を計算し続けます。このような瞬間的な、迅速な演算のためにロボットハードウェアの演算装置はますます高性能を要求し、これに伴いバッテリーも大きくなります。このような作業をクラウドで行い、ネットワークを通じて接続したら、どうなるでしょうか。ロボットは高性能に対する負担が減り、バッテリーが小さくても良いでしょう。

 

また、多数のロボットがサービスを提供する際、他のロボットと自分の間隔、速度、協業方式などを調整して安定的なサービスが可能です。ロボットの代わりに複雑な演算を処理し、すべての状況を見守りながらロボットの位置を把握し、多数のロボットが効率的になるように移動、速度、位置をすべて制御できるのです。おかげでロボットは、軽量化して小さくなることができます。

実際の空間でロボットが動くために必要なエレベーター、ゲートなど、多様で見たことのないクライアントとの接続が必要ですが、ロボットが物理的な施設に出会った時、ロボットではなくクラウドでクライアントと連携してくれれば、ロボットが実行しなければならないことがもう一つ減ることになります。クラウドが拡散するにつれ、システム開発や運用に対する悩みが減り、ビジネスやサービス自体に集中できるようになります。

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ところで、1784にはロボットが多いですよね?ロボットとARCとは関係がありますか?

 

1784がロボットフレンドリー型ビルとして建築されているだけに、1784の建物内部のあちこちにもロボットに特化したインフラが位置づけられています。建物インフラと連携したARC(AI·ROBOT·CLOUD)と、世界初のロボット専用エレベーターであるROBOPORT(ロボポート)クラウドロボット間の通信遅延時間を最小化し、ARCとロボットの性能を最大化するe-Um 5Gが代表的です。

 

<ロボットに5Gを利用する理由 ❓ >
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この前に、ARC brainについて説明しつつ、クラウドとロボット間の通信、ネットワークに関する部分を少し言及していますが、ロボットに5Gを利用する理由は何でしょうか。それは、クラウドと接続するためです。単純に接続するだけでなく、5G、クラウド、ロボットの潜在能力をすべて最大化するのです。実際の環境では、要求事項は様々ですが、色々な方法をテストして効果的なセッティングを見つけ、目的に合わせてネットワーク環境を変えるには、一般的な通信網ではなく、特化網を構築することが効果的です。ロボットと5Gはシナジーが非常に大きく、デジタルツイン、メタバースなどでも5Gの通信技術がうまく融合できると予想しています。

 

<ARCと連携したロボット専用エレベーター、ロボポート 🤖 >
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世界初のロボット専用エレベーターのロボポートも、1784にのみ存在するインフラです。高層ビルが密集している都市のロボットサービスは、円滑な垂直移動が重要な課題です。このため、NAVERは人向けに活用する、ロボット自律走行アルゴリズムの他に、インフラ独自の革新も一緒に見せようと思いました。つまり、ロボットサービスが大衆化する未来のビルインフラを、1784に最初に実装しようとしたのです。ロボポートは地下2階から屋上まで全層にわたって運行される循環式構造で、ロボットの垂直移動速度と効率性を最大化し、ロボポートもARCと連携されています。

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NAVERクラウドが1784、そしてユーザーと共に歩む未来 – ARC

 

NAVERクラウドは、NAVERの技術とノウハウをクラウドサービスとして提供しています。数多くの技術とサービスが、NAVERクラウドプラットフォームを通じて提供されており、NAVER新社屋1784で試みた新しい挑戦も、一つずつ準備しています。また、NAVERクラウドはユーザーにも一歩寄り添える準備をしています。NAVERクラウドプラットフォームを通じて、室内外空間のデジタル地図を作成し、ロボットなどのデバイスに測位情報を提供できるARC eyeサービスを提供できるように準備しています。


すでにNAVER LABSが仁川広域市と共に進めているXRメタバース仁川e-Umには、ARC eyeの技術やサービスが適用されており、国立中央博物館との協業も続いています。技術は単一で存在する時より、互いに繋がり合わさる時に、さらに大きな意味を持つようになります。1784では、空間-技術-人-ロボットがきめ細かく接続・融合され、挑戦の中の日常を変化させる新しさを作っていく予定です。

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NAVERクラウドの技術がすべてのユーザーに広がるその日まで、応答せよ1784🔎