大宇(DAEWOO)建設:クラウド型ドローン管制システムの運用

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建設現場のドローン管制システムの運用にNAVERクラウドプラットフォームのサービスがどう活用されているか見てみましょう。2021年2月4日、大宇建設とNAVERクラウドは、クラウド型遠隔ドローン管制システムの事業活性化に向けた業務協約を締結しました。韓国の建設会社としては初めて大宇建設が開発した「DWドローン管制システム」は、建設現場の工程記録や安全管理などをドローンによってリモートで撮影・モニタリングできるサービスです。

今年は、NAVERクラウドとの協業を通じて建設分野だけでなく、消防や人命捜索、海岸偵察など様々な領域でドローン関連サービスを披露する予定です!ドローン管制システムを構築した、ソン・グンモクさん(大宇建設デジタル建設チームドローン空間情報パート長)とのインタビューをご紹介したいと思います。

Q. 会社とサービスについて簡単な紹介をお願いします。

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こんにちは。大宇建設は現在、韓国と海外の22ヵ所の現場にてDWドローン管制システムを適用しています。大宇建設はLNG事業と土木分野で立派な海外受注実績を達成しており、韓国の住宅供給実績においても2年連続1位という成果を得ることができました。さらに、海外投資や不動産開発事業を拡大しながら、ドローン技術や電気自動車の車載用バッテリー部門など未来志向型事業の推進を通じて新たな成長エンジンの確保に取り組んでいます。

DWドローン管制システムは、ドローンを遠隔操作で自動コントロールして建設現場の工程を映像に記録します。特に「自動任務飛行」を活用すると、同じ場所と構図で映像を撮影できるため、過去に撮影した動画と比較しやすいです。このような特徴から、工程の変化過程や安全管理に必要な情報などをリアルタイムで利害関係者に提供できます。また、DWドローン管制システムは、建設現場だけでなく、消防や人命捜索、火災監視、海岸偵察など様々な領域に拡大適用できます。

DWドローン管制システムは現在、大宇建設の社内サービスとして1年以上運用されています。今年からは、NAVERクラウドプラットフォームを活用して社外向けのサービス提供も計画しています。大宇スマートドローン管制システムの紹介映像です。

 

Q. クラウドを使うことになったきっかけは何ですか?

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大宇建設はDWドローン管制システムサービスの継続的な拡大を図っています。サービスの拡大とともにサーバ増設が必要になるタイミングが訪れるだろうと判断していましたが、ご存知の通り、物理サーバの構築にはかなりの時間と構築費用、メンテナンス費用をかけなければなりません。そこで、短時間でサーバが構築でき、使った分だけ費用を支払うクラウドサービスを活用した方が経済的にもメリットがあると判断しました。

 

Q. 色んなクラウドサービスの中でも、NAVERクラウドプラットフォームを選んだ理由は何ですか?

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その理由はNAVERクラウドプラットフォームの優れたユーザービリティにあります。NAVERクラウドプラットフォームは直観的なUXとUIで構成されているため、主要機能が使いやすくなっています。これに加えて様々なサービスを同時に利用できるプラットフォーム技術は、ユーザービリティを最大限に引き上げてくれます。

それだけではありません。NAVERクラウドプラットフォームの安定したサービスに対する信頼も理由の一つと言えます。NAVERクラウドプラットフォームは、様々なセキュリティ認証を取得しており、その技術力は世界からも認められています。また、データセンター「GAK」のような韓国最大ITサービスの安定したインフラを利用しているため、自社サービスを提供する上で最高のプラットフォームだと判断しました。 

NAVERクラウドプラットフォームが安全な理由は何だど思います?

 1.クラウドの安全な利用に欠かせない情報セキュリティ認証を取得しているからだと思います。

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2.韓国に設けられているデータセンター「GAK」。大事なデータを海外に保管せずに済みます。

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 Q. 現在、NAVERクラウドプラットフォームのどんなサービスを利用していますか?実際利用してみて、どのように役立っていますか?

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DWドローン管制システムは、NAVERクラウドプラットフォームのComputeとStorage、Networking、DBなどのインフラを利用しています。

DWドローン管制システムは映像記録物を提供するサービスで、ユーザーの接続数やトラフィックがとても流動的です。物理サーバはこのような変化に柔軟に対応できません。しかし、NAVERクラウドプラットフォームのServerを利用してからは、サービス運用中にもサーバの増設や減設が行えるためとても効率的です。NAVERクラウドプラットフォームのおかげで、サービス運用による負担を減らし、自社の環境に合わせてフレキシブルにサーバを利用できています。

また、NAVERクラウドプラットフォームのServerは僅かなクリックだけでサーバを運用できるためとても便利です。たとえば、サーバスペックの変更をはじめ、サーバデータやOSイメージの定期的なバックアップ、データ使用量やネットワークなどサーバ状態のモニタリングにも容易に対応できます。さらに、NAVERクラウドプラットフォームのServerはセキュリティ設定がデフォルトで適用されており、セキュリティ関連のコンサルティングが必要な場合は専門家からアドバイスを受けられるため、心強いです。

最近では、NAVERクラウドプラットフォームのAIサービスとマップAPIを活用しています。マップAPIを用いて建設現場や周辺の情報を容易に把握できるアプリを開発しました。また、Machine Learningサービスを通じて「ドローン映像分析システム」を研究しています。

 

Q. 今後、NAVERクラウドプラットフォームを活用してどんなサービスを提供したいと思いますか?

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2021年には、NAVERクラウドプラットフォームを活用して、捜索や消防、監視など様々な産業分野に向けてDWドローン管制システムサービスを提供する予定です。また、AIによる画像分析技術を取り入れて、ドローンが配信した映像の状況を自動的に把握し、危険や異常症候などの情報をユーザーに提供するサービスの開発も進めています。

このようなサービスの開発において、NAVERクラウドプラットフォームのSecurityやMedia、AI Service、Analyticsなど様々なサービスを総合的に活用できると期待しています。DWドローン管制システムとNAVERクラウドプラットフォームのコラボレーションにより、ユーザーの皆様に最高のサービスを提供できる良いチャンスが得られると信じています。

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大宇建設が選んだNAVERクラウドプラットフォームの強みは、ユーザービリティと信頼できるインフラ、セキュリティでした。これからもNAVERクラウドプラットフォームとドローン管制システムが様々な業界で活躍する姿を見守っていただけたらと思います! 

 

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